恐怖の泉

子供向け怖い話「ドアを開けて」

昔から仲の良かったA、B、C、Dの4人は、次の休みに旅行へ行く計画を立てていた。
ところがBは急用が出来た為に、直接現地集合する事となる。そしてA、C、Dの3人は車に乗って現地へ出発した。

気がつくとAは、宿泊先の部屋でベッドの中にいた。
いつの間にか寝てしまったのだろうか。部屋にはCとDも居る。

「あ~ごめん!いつの間にか寝てたみたいで!」
しかしCとDは押し黙ったまま身動きもしない。
「え?2人ともどしたん?」
「…A、落ち着いて聞いて欲しい。」
「Bなんだけど、こっちに向かう途中に事故に遭って。」
「えっ?!それって本当?」
「うん。そしてBはその事故で…。」
そう言って2人は涙を拭っているようだ。

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「まさか、亡くなったって事…?」
2人は頷く。

まさかそんな…。
あまりに急な出来事に、言葉を失うA。
状況が呑み込めないまま呆然としていると、部屋のドアが鳴る。
コンコン
はい、と答えるとドアの向こうから声が聞こえた。

「遅れてごめん!Bだよ。」

「B!良かった!生きてた!」
Bが来た!やはりBが死んだなんて嘘だった!
喜んだAがドアへ向かおうとすると、Cがそれを止めた。

「Bが来たよ!入れてあげようよ!無事だったんだよ!」
「きっとこのBはもう、この世の人間じゃない。開けちゃだめだよ。」
「でもこうしてBがそこに居るよ!生きてたんだよ!」
Aが強引にドアへ近づこうとすると、Dもそれを止めにきた。

「A、開けちゃいけない。開けてしまったらきっとAも…。」

そんな事を言われても、今こうしてBの声が聞こえている。
Aの頭は混乱していた。

「お~い、早く開けてよ~。」

催促するBの声で、Aは決意した。
「例えBが幽霊だったとしても、やっぱり見捨てる事は出来ないよ!」
CとDの制止を振り切って、Aはドアを開けた。

次の瞬間、Aの視界には真っ白な天井が入ってきた。
あれ?と思っていると
「A!良かった~気がついた!!」
そう言って声をかけてきたのは、Bだった。
Aは病室で目が覚めた。

事故は本当に起きていた。
ただ事故に遭ったのはAとC、Dが乗った車で、CとDは助からず、Aだけが生き延びていた。
その事実を聞いたAは、亡くなった2人を思い出して涙を流した。

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