恐怖の泉

実話系・怖い話「間違い電話」

これは私が専門学校へ通っていた時代の話です。

当時は彼氏と同棲していて、さて休みだし一緒にどこかへ出かけようとしたのですが、私のガラケーがどこを探しても見つかりません。
そこで私は彼氏に
「ちょっと私の携帯に電話かけてみて。音のする所を探してみる。」
とお願いをしました。

彼氏が電話をかけると、どこかで私の携帯の着信音が鳴っています。
これはクローゼットだ!と思って扉を開け、探すとありました。どうやら上着のポケットに入っていたようです。
私は普段、服のポケットを使用しないのにたまたま携帯を入れていた(なぜ入れたかは忘れました)ようです。

「あったよ~ありがとう。」
そうお礼を言うと同時に私の携帯が鳴り止み、彼氏が話始めました。

「あ…すいません間違い電話です。すいません。」

え?と思っていると、彼氏が電話を切って
「なんか知らないおっさんと繋がったんだけど…。」
と言います。

いやいや、今私の携帯に電話したんだよね?とお互いの履歴を確認すると…ちゃんと履歴が残っています。
試しにもう一度、私のガラケーへ電話してもらいました。
当然、私の携帯が鳴りますし、電話に出るのも私しかいません。

「でもさっき、確かに男の人の低い声で『誰?』って。で、オレが謝ったら『おん』って返事してた…。」

電話をかけて違う人の番号に繋がる、なんて事は有り得るのでしょうか?
身近な詳しい人にも聞いてみましたが、そんな事は発生しない、と言います。私もそう思います。
彼氏が私をからかっているのかとも思いましたが、そんな事をするタイプの人ではありません。青ざめた表情をしていましたし、ショックだったのかしばらく引きずって元気が無かったので、本当に誰かと会話したのだと思います。
だとしたら、あの時に彼氏と話をしたのは一体何者なのでしょうか…。

ちなみにその時の彼氏が今の旦那です。
今でもたまに「あれは何だったんだろね~」と話題にしますが、旦那は私への連絡は電話ではなくメールを使用しています。

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